【事例紹介】

広島の住まいづくりマガジン「自遊建築」事例紹介親世帯と子世帯が仲良く暮らせる二世帯住宅:親と子の暮らしを尊重した、つかず離れずの二世帯住宅

親と子の暮らしを尊重した、つかず離れずの二世帯住宅


お互いの暮らしを大事にしたスタイル

広島市佐伯区海老園は、昔から閑静な住宅地として定評のある場所。海からもほど近いこの地に前濱邸の二世帯住宅がある。南フランスの住まいを思わせる、特徴ある屋根と、落ち着いたトーンのサーモンピンクの外壁が目を引く。元々、親世帯が昭和30年から住んでおり、息子さんの結婚を機に、二世帯が同居することになり、新築に踏み切った。

玄関ドアは、親世帯と子世帯にそれぞれあるが、中に入ればホールでつながっている。共働きの息子さん夫婦は、毎朝必ず親世帯へ行き、「行ってきます!」と声をかける。1階と2階で、それぞれに暮らしながら、毎朝顔を合わせることのできる空間を確保している。

対面式のキッチンが子世帯のこだわり

まずは、2階の息子さん夫婦の住まいへと、案内していただく。階段を上がり、ホールを抜けると、キッチンとリビング、そして和室へと続く。すぐに目に飛び込むのが、対面式キッチンの広い天板。ここは、奥さんが最もこだわった場所で、パンづくりを習っている先生のキッチンと、ぜひ、同じようにしつらえたかったとか。

天板や扉のやさしい色合いも、奥さんの願いが叶えられた。キッチンから洗面所、お風呂など水まわりへの動線も最短で、スムーズに家事ができるよう配慮されている。勝手口には1階に降りる階段がつけられ、ゴミ出しの際、わざわざ玄関を通らなくても済む。

リビングから南側へ続くバルコニーは、かなり広い。夏には外でビールを楽しむ、なんてこともOKのうれしい空間だ。将来、子どもができた時のための子ども部屋にはロフト。今回の家づくりは、ほとんどおまかせだったご主人が、唯一、希望されたスペースで、楽しげな親子の姿が思い浮かぶ。