【事例紹介】

広島の住まいづくりマガジン「自遊建築」事例紹介テーマのある家:清涼に暮らす

清涼に暮らす/日本の気候に合う伝統工法を取り入れた、一年中快適な家。


2階の部屋からはリビングが見下ろせる。覗くと、もとのお宅から持ってきたという味のある黒いソファに座って、山下夫妻が普段通りにくつろいでいた。

自分の希望が叶えられた家で暮らせるというのは、本当に幸せ。

蛇腹式のブラインド。カーテンより和の空間にぴったりとハマる。

お茶は時間をかけて入れる。丁寧な暮らしぶりが気持ちいい。

嬉しく、誇らしい気持ちで
楽しい新生活が始まった。

災難から始まった家づくりだったが、「完成した時には嬉しいのを通り越して誇らしい気持ち」になったという。長男はすでに独立しており、次男と二人での新たな生活がスタートした。引っ越したのはまだ寒さの残る3月の初めだったが、結露に悩まされることは無かった。今では、本格的な冬の到来がひそかに楽しみですらあるらしい。何とも大きな心境の変化である。

新しい家で、何か生活に変化はありましたかと問うと、「それがね、ますます早起きになりました」との答え。

この家は電化住宅なのだが、早朝は電気使用料が割安なのだそうだ。

「朝5時に起きて、電気代が安い朝8時までに家事は片づけちゃうの。節約できたと思うと嬉しいのよねぇ」と、実に楽しそう。朝9時に出勤する息子さんを送り出したら、あとは自由時間。専業主婦としての生活をめいっぱい楽しんでいるのだとか。Yさんには、人生の色んな出来事を、さらりと越えていく『生活者が持つ逞しさ』を感じる。

「でもね、家づくりは気力、体力も必要だからできれば若いうちの方がいいかもねぇ。あとは、自分の希望をちゃんと聞いて相談に乗ってくれるような建築家を探して、その方にお任せしたらきっと満足できる家が出来ますよ。自分の希望が叶えられた家で暮らせるというのは、本当に幸せ。私は理想の建築家に出逢ったおかげで大した苦労も無く、楽しく建てられたけれどね」と、Yさんはこの家の主に似つかわしい、爽やかな笑顔で笑った。


パース

Y邸DATA

  • 床面積/119.71m2
  • 主体構造/木造
  • 設計・管理/KUROKAWA一級建築デザイン事務所
  • 施工/(株)有田組、石崎安全硝子(株)、双葉建設(有)、(株)藤田設備、(株)出雲建設、峯電気工事(株)、沖田塗装、松宗家具製作所、(有)今橋建具製作所
  • 主要メーカー/TOTO、KOIZUMI、YKKAP、三菱、アスワン
  • 主な仕上げ材料/屋根:ガルバリウム、外壁:セラスカケン吹き付け、床:ナラ無垢材、天井:クロス、壁:珪藻土