
壁のオレンジにペパーミントグリーンの玄関扉が爽やか。「90cmほどの小さな色見本を見て決めるので、濃すぎるかな…と思いましたが、仕上がってみるといい感じ。満足しています」とご主人。
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新婚時代からの夢のマイホーム。どこに依頼するか徹底的に検討。

「結婚5年目を目標にしたのは、頭金を貯めたいというのもありましたし、夫婦の生活リズムやライフスタイルができてからの方が家のイメージがしやすいと思ったからです」という小國夫妻。
「この家を建てるために100冊以上の本を読みました」というご主人。その隣でニコニコと明るく笑う奥さまに、人なつこく可愛いお嬢さん。小國さん一家は、とても温かく迎え入れ、実に楽しそうに家中を案内してくれた。
家を建てるまでの経緯をお聞きすると、A4判の大学ノートを取り出し、びっしりと書かれたメモを確認しながら話す。何と几帳面な方なのだろう。もともと探究心が旺盛な性格というご主人だが、やはり一生の買い物となる家だけに後悔のないよう、様々な情報を調べ尽くしたという。
「一生の買い物だから、家族が安心して住める『丈夫で長持ちな家』にしたかったんです。知らないが故に、欠陥住宅になったなんて、悲劇ですよね。納得できる家づくりがしたくて」。
まず、住宅メーカーで建てることを考え、住宅展示場や建て売り住宅などをあちこち見てまわった。そのうち、高断熱・高気密の家が良いのではと思い至り、取扱いのあるフランチャイズの工務店について調べた。すると、現場がしっかりしていないと、結局はトラブルを招くのでは…と思うに至り、ならば工務店ときちんと話をしながら全体をコーディネートできるのは建築家であるという考えに行き着いた。

二間続きの和室は、 仕切れるようになっている。将来、親御さんと同居もできるよう、収納もたっぷりつけた。

ここはご主人の書斎。わずか3畳という狭さが、まるで秘密基地のようで何だか楽しい。
いまは囲碁の研究に熱中。

リビングと奥に和室。リビングはキッチンとつながる広いスペースとなっている。左手の白いドアは、玄関へと続く。
「家づくりは楽しまなきゃ」。
この人ならと信頼して契約。
ノートには、住宅展示場の感想や営業マンの名刺や印象、参加したセミナーや建築家の情報など、家づくりに関する記録がびっしりと書かれていた。舌を巻くような研究熱心さである。
「今の建築家の方にお願いしたのは、建築セミナーでの相手の立場に立った話し方に誠実さを感じたことと、事務所を訪問した際に『家づくりは楽しいもの。私は施主さんにも積極的に関わって欲しいです』と言われて。この方なら、納得できる家を一緒に創れると思い、お願いしました」とご主人。結婚5年目、ついに家づくりがスタートした。結婚当初から5年目をメドに、節約して資金をコツコツ貯めながら夫婦でどんな家にするか細かな所まで楽しみながら語り合ってきた。
「最初に記入するカルテに要望欄があるのですが、こんなのじゃ足りませんって言ってA4用紙に書き出したら4枚になりました(笑)」とご主人。思わず凄いと唸ったところ、「いや、本当に凄いのは建築家の方ですよ。最初に建築プランを見たときは感動しました。提出した要望は全て満たした上に、すごく素敵な家だったんです」とご主人。その後、徐々に小國さんに渡された設計図はおよそ50枚にも及んだ。
「周りの人に聞いても、こんなに細部まで丁寧に設計する建築家はそういないんじゃないか、と言われました」とご主人。「それに、内装やインテリアの色なども、少しずつご提案いただいて『次までに考えておいてください』という感じで、ゆっくり決めることができました」と奥様もうなずく。
二人でアレコレ話し合って、間取り図を持って事務所に通うのが、楽しかったそうだ。工事が始まってからも、現場の大工さん達も人柄が良く、何度も足を運んで細部まで確認した。

