【家創りの達人】

人も家具も、表情豊かな方が楽しく付き合えます。【家具デザイナー】KAZU

Profile/

LDC(Life Design Club)所属。オーダー家具のデザインを中心に、壁紙や扉、照明などインテリアコーディネートも手がける。お客様の好みを反映しながら、独特の“カラー”を出すオリジナリティが人気。

1.使用頻度によって、引き出しの位置や形を考える。
2.食器棚は、清潔感や機能がデザインの決め手!

住まいに彩りをもたらす、そんな家具を提供したい。

本当にいい家具とは、どういったものだろう。素材、機能性、寸法、デザイン性、安さ、耐久性…家具に求める要素は人それぞれだが、使う人の希望を限りなく実現できるのが、オーダー家具だ。そこで、オーダー家具のデザインを手がけるKAZUさんに、長く付き合える家具選びの条件を聞いた。

「オーダー家具の場合、家を設計する段階で家具の寸法が決まるので、置きたい場所にサイズがぴったり合うのは当たり前。それに、デザインする際に必ずお客様に何を入れるか、どう使うかをヒアリングしてからデザインしますので、機能性も良くて当たり前なんです。それを踏まえた上で、私は住まいに彩りをもたらすような家具づくりを心掛けています」と、KAZUさん。

 


収めたいものがぴったり収まるのが、オーダー家具の魅力。

確かに、KAZUさんの創る家具は、市販の家具にはなかなか見られない独特の色づかいが特徴だ。

「よくシンプルな方が飽きがこないと言いますが、あまりにも単調だと寂しい印象になってしまいがち。色は、文字通り生活に彩りを生んでくれる。だから私は、色を積極的に取り入れた家具をお客様に提案しています」。

家具に色を取り入れる場合、使う人の好みと、家全体の雰囲気に合わせれば、多色使いでも不思議と馴染むのだ。KAZUさんは、図面に色塗りしながら幾パターンもカラーシミュレーションを行い、厳選した数パターンをお客様に提案するスタイルを採っている。選べる楽しさも、オーダー家具ならではと言えるだろう。では、気になる機能性やコストはどうだろうか?

「私がお客様から一番お聞きしたいのは、その家具を誰がどのように使うか、ということ。もちろん、収めるべき荷物の量やサイズも確認しますが、使う人の身長や手の高さ、使う頻度によって何をどこに置くかが変わってきます。使う人にとって便利でなければ、せっかくオーダーしていただいた意味がありませんからね」と、KAZUさん。


これが色見本。メーカーによって微妙に色合いが違う。これらを自在に扱うのがKAZUさんだ。

コストについても、デザインの段階から綿密に計算しているという。

「色を多く使うと、それだけ材料の種類も多くなりますので、なるべく無駄がでないよう計算に入れてデザインしています。あとは、予算に応じて天然木でなく合板を使ったり、規格化された材を使うことでコストを安く抑えることもできますよ」とKAZUさん。

自分の希望や使い勝手の良さ、好きなカラーを取り入れたオーダー家具こそ、長く付き合っていける『一生ものの家具』と呼ぶにふさわしいのかも知れません。